神谷まや さんの家計簿日誌
2012-09-28
ケンカはいつも一方通行で。
あたしが言った文句を消化して、またケロッとベタベタしてくる。
「ねえ、あのケンカがなかったことにしてほしくないんだけど…」
「あれはもう自分の中で消化したから大丈夫」
なにそれ? そちらの言い分はないの? その時も嫌だった。あたしが一方的に怒って終わり。
今月の頭、またケンカして。彼がまた押し黙った。
メールでは「忙しい」電話はつながらない。
「今度いつ逢えますか?」には日付だけ。それが来月の頭だったんだけど。
あたしが言ったことに怒ってるなら言えばいいのに。
ただ取りつく島もない状態で話し合いもなく。忙しくなくなると言っていた9月が過ぎた。
こんな対応されて。悲しかった。
自然消滅とか狙われてるんじゃないかと思うと、今まで2年強、なんだったんだろうと思った。
だからつい言ってしまった。こんな無視されるような内容のケンカではないし。
いっぱい考えて言ったから後悔はない。
『いやいや逢われても何も生みません。来月逢うのはよしときます。逢いたいと思ってくれるならまた日付を連絡ください。もし嫌いなら自然消滅でなくきちんと言ってください』
彼は基本的にいいひとだ。
一生懸命働き、一生懸命遊ぶ。身体が大きくて、ストレートな物言いが誤解されやすいけど。
大好き。
でも、ケンカがまともにできなかったり。
これからもっと深い話をしようって時に打ち切られちゃう。
「もっと聞いて」と言っても「聞いてる」で終わり。表面しか話してないよ。
世の中そんなに単純じゃないよ。
あたしの姉は、難病を盾にした最悪なひとちょっと困ったひと。
うちは数年前に父が他界してから一気にバランスが悪くなった。
お付き合いする期間は長い傾向のあたしでも。
仕送りや姉のこと、家族に振り回されている時期に余裕がなくなり、破局したことがある。
いちばん聞いて欲しいひとに言えず。
夜中に誰に電話していいかも分からずお酒を飲んで泣いたりした。
でも、そんな話。誰も聞きたくないって、わかってるんだけど。ただ、ちょっと。大変だったねって言われたかっただけ。姉は暴君だし、母は何もしない長男ばかり心配して。←母親に対する息子は父親に対する娘と同じなのでしょうがないけども。
結局いつも貧乏くじはあたし。
いい子役にうんざりして距離をとって。回復できたと思ったらまた何かトラブルが起き、性格上心配で助けると悲しい思いをする。わかってるんだ。
わかってるんだけど、冷たい人間にはなりたくない。
ただ、あたしは頼まなくてもやるから、好きでやってる。やって当然。みたいな扱いは、悲しいんだよ。
あたしなんかいなくても次の誰かがしゃんとしてうちの家族もまわってくんだろうな。なんて最近考える。
誰かひとり理解者が欲しかった。それが彼であって欲しかったけど。
求めすぎはよくない。
絶対結婚する。子供を産む。簡単にきみが言うから。すごい不安だった。嬉しかったけど。
どうかな。きみはもうあたしをあきらめるのかな。だから言ったじゃん、絶対なんて言わないでって。
もうダメかもしれないけど。今まででいちばんきみが好き。
あたしは強いから。フラれてもたぶん大丈夫。でも、辛いよ。辛い時に一緒にいてほしかったよ。